ソーシャルビューティフォト メイクから撮影までをすべてトータルで行います

介護美容写真家®️の山田真由美です。シニアのメイクと撮影をさせていただいています。

今回は70代以上の女性の下地選びについてお話ししてみます。

「下地なんてどれも同じでしょ?」そう思われている方、本当にもったいないです!特に70代以降の肌にとって、下地選びは写真の仕上がりを左右する最重要ポイントです。

下地こそが「光をどう反射させるか」を決める土台だから。

まず知っておきたいのが「照明との相性」です。 

自然光で撮影するのか、室内照明なのか、

自然光の場合は、パール感の強い下地を使うと光を反射しすぎて白く飛んでしまうことがあります。

逆に室内の暗めの環境では、パール入りの下地が肌を明るく見せてくれる強い味方になります。

ただし、室内でもスタジオ撮影のようにでストロボを使う場合にもストロボのセッティングの方法によって白く飛んでしまうのでどのように撮影するのか確認してからメイクすることをおすすめします

 

くすみタイプ別の下地カラー選び

くすみ肌には、くすみの種類に合わせた下地カラーの選択が重要です:

  • 黄くすみ → パープル系下地で透明感UP
  • 青くすみ → ピンク系下地で血色感をプラス
  • 茶くすみ → オレンジ系下地で明るく健康的に
  • 全体的なくすみ → イエロー系下地で自然な肌色補正

私がよく使うのはオレンジやピンク系の下地です。、

下地は薄く、多く塗ってしまうと顔だけが白うきしてしまいます。

手の甲で試してから顔に塗る。これが鉄則です。

シニアのお肌は茶くすみのあるところや赤くなっているところなど部分的に違う場合が多いです。

より丁寧に行うのであれば部位別に下地も使い分けるということもします。

スキンケアが大切 

スキンケアはとっても大切。化粧水、乳液でお肌の土台を整えてから下地を塗るのと、乾燥した状態で下地を塗ってメイクを仕上げるのでは、直後のメイクの艶感や化粧崩れなどに違いが出てくるのでスキンケアの手抜きは禁物です

基本の塗り方

 慣れないと量が多くなってしまう化粧下地。薄く塗るのがPONTです。

  1. 適量を手の甲に出す(パール粒大程度)
  2. 5点に置く:両頬・おでこ・鼻・あごに点置き
  3. 内側から外側へ伸ばす:顔の中心から外側に向かって均一に
  4. 重要ポイント:こすらずに、優しく押し込むように

 

部位別の塗り分けポイント

Tゾーン(おでこ・鼻)

  • 薄めに塗るのが鉄則
  • 皮脂が出やすい部分なので厚塗り厳禁
  • 自然な立体感と崩れにくさを両立

頬・フェイスライン

  • しっかりめに塗る
  • くすみやすい部分なので重点的にカバー
  • 目頭下から口角に向かって斜めに伸ばす

細かい部分(小鼻・目の際・口角)

  • 指先を使って丁寧に塗り込む
  • くすみが出やすい部分は重ね塗りもOK
  • スポンジの角を使うとより綺麗に  

指で塗る場合

  • 体温で下地が柔らかくなり密着度UP
  • 中指と薬指の腹を使って優しく 

スポンジで塗る場合

  • ムラになりにくく均一な仕上がり
  • 軽くポンポンと押し当てるように
  • 仕上げに何もついていないスポンジでなじませる

ブラシで塗る場合

  • 素早くフィットし、プロ仕上がりに
  • 毛穴や細かい部分までしっかりカバー
  • 特にリキッドタイプの下地におすすめ

 

くすみカバー下地でベストコスメランキング上位のものをお伝えします

2025年調べ

第1位:DECORTÉ(コスメデコルテ)ロージー グロウライザー + みずみずしい質感でくすみをしっかりカバーし、ツヤ肌に仕上げる人気アイテム

第2位:Elégance(エレガンス)モデリング カラーベース YE401 肌印象を徹底コントロールできる実力派下地

第3位:MAQuillAGE(マキアージュ)エッセンスベース EX くすみカバーと保湿を両立

その他

ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ+ 紫外線対策しながらくすみをカバー

NARS ライトリフレクティングトーンアップヴェール(2024年発売) 2種の微細パールが光を操り、肌をワントーン明るく見せる最新技術搭載

  

そして最後に「塗るタイミング」。

下地が肌に密着して自然な艶が出るまで、少し時間が必要だからです。

塗った直後は艶があっても、それは「塗った感」の艶。時間が経って初めて「内側から輝く艶」になります。最低でも5分はおきたいところです。

  

70代の肌は、若い頃とは違う美しさがあります。その美しさを写真に残すために、下地選びという「見えない土台」にこだわる。

ぜひご自身の肌質と撮影環境に合った下地を見直してみてください。きっと、驚くほど明るい表情の写真が撮れますよ。